一筆で龍の胴体を描く「一筆龍(ひとふでりゅう)」絵師、西川陽春(ようしゅん)さん(54)=新潟県長岡市=の個展が4月27日、新潟市中央区明石1のギャラリー「スタックボード」で始まった。一筆で書き上げる実演もあり、訪れた人たちは「こんな表現ができるのか」と目を凝らしている。

 西川さんは会社員として働きながら、休日を中心に絵を描き続けている。美術の専門学校で版画を学び、その後も絵や書道を続けてきた。一筆龍との出会いは2020年、テレビだった。一筆で描く技術に驚いたが、「私にもできるのでは」と挑戦。独学で腕を磨いてきた。

 4月27日の実演では、30分ほどで完成させた。毛先を切った書き初め用の筆にア...

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