
入校式後に工房で職人から説明を受ける桐たんす教室の受講生=田上町原ケ崎新田
新潟県田上町原ケ崎新田の茂野タンス店が開講している一般人向けの桐たんす教室に、ことしは3人が入校した。伝統工芸を学んで半年後にはたんすを完成させようと意欲を燃やしている。
加茂市や田上町などは、桐たんすの製造が盛んな地域。茂野タンス店によると、産地として約230年の歴史があるという。近年は、住宅事情や婚礼意識の変化で販売が減る傾向で、後継者不足も課題になっている。
茂野タンス店は桐の魅力を多くの人に知ってもらおうと、半日で完成させる短期の企画も含めて桐木工教室を開講している。半年かけてたんすの完成まで学ぶ桐たんす教室は2013年に始まり、12年目になる。
2024年は町内と加茂市、新発田市の...
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