刃のないおろし金「トミタ式おろし金」を説明するトミタの冨田雅俊社長＝燕市
金属加工のトミタ（新潟県燕市）が手がける刃のないおろし金「トミタ式おろし金」が、産業デザインを振興する日本インダストリアルデザイン協会（ＪＩＤＡ）のデザイン賞で最高賞の金賞を受賞した。刃がないことで、便利で安全に使える商品だと評価された。別タイプの新商品も発売予定で、ラインアップを広げて認知拡大を目指す。
おろし金は、個人向けキッチン道具の自社ブランドとして、２０２２年に発売。建築部品などで培ってきた金属加工技術を生かした。ステンレス板に突起を施し、摩擦で食材がすれるようにした。
また、突起を千鳥状に交差して配置し、抵抗を分散させた。配列の美しさにもこだわり、デザイン性と使いやすさを追求した...
残り569文字（全文：869文字）
