完成した県猟友会の大口径ライフル射撃場の内部=5月1日、新潟市西蒲区福井
完成した県猟友会の大口径ライフル射撃場の内部=5月1日、新潟市西蒲区福井

 大型動物の捕獲に必要な大口径ライフルの射撃場が新潟市西蒲区福井に完成し、5月1日に完工式が行われた。新潟県内初の施設で、野生動物のクマやイノシシなどの被害が県内で相次ぐ中、捕獲の担い手育成に役割を果たす。国の交付金を活用して県と県内全30市町村が支援し、県猟友会が整備した。

 近年は大型獣の生息域が県内で拡大し、人身や農作物被害の増加が懸念されている。県猟友会によると、県内でライフルを扱える人は400人程度で、高齢化に伴い育成が課題という。これまでは教習などに県外施設まで出向かなければならず、県内の専用施設整備を望む声があった。

 建設された射撃場は、ライフルなどの教習ができる。5台の射座を備え...

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