塩の道を歩く「道開き」の参加者=4月29日、糸魚川市
塩の道を歩く「道開き」の参加者=4月29日、糸魚川市

 かつて塩を中心とした生活物資をボッカと呼ばれる人たちが運んだ「塩の道」を歩く催しが4月29日、新潟県糸魚川市山口の塩の道資料館を発着点に開かれた。市内外から約50人が参加し、歴史が刻まれた道を踏みしめた。

 道の歴史や運搬用具を展示する資料館をより広く知ってもらおうと、「塩の道道開き」として市民有志が毎年開いている。白池と呼ぶ池のほとりまで、片道約5キロの起伏のある道のりを往復した。

 参加者は新緑や路傍の花を楽しみながら歩を進めた。折り返し点の池のほとりでは山菜の天ぷらが振る舞われ、オカリナの演奏が披露された。

 市内から参加した会社員女性(51)は「天候に恵まれ、きれいな池が迎えてくれてよかっ...

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