完成したトキの銅像を見つめる制作者の原島秀行さん(右)と猪股快門教頭=佐渡市新穂正明寺
完成したトキの銅像を見つめる制作者の原島秀行さん(右)と猪股快門教頭=佐渡市新穂正明寺

 本年度限りで閉校する行谷小学校(新穂正明寺)で、閉校記念事業が行われている。教頭の恩師の高校教師がトキの銅像を制作したほか、児童の描いた絵を使い、地元の郵便局で使えるオリジナルの消印が完成した。

◆教頭恩師、銅像トキ2羽制作

 トキの銅像は行谷小の猪股快門(よしと)教頭(49)が今春、高校時代の恩師、原島秀行さん(60)に依頼し制作された。埼玉県の公立高校で工芸を教えている原島さんは「長い歴史のある学校の閉校に関われて光栄」と快諾。5月にはイメージを膨らませるために来島し、トキを撮影。埼玉で映像を見返しながら約3カ月をかけ、2羽のトキの像を完成させた。

 2羽は体長約85センチと約70センチ。顔を上げて同じ方向を向いている。...

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