
南相馬市で植えた雪椿の様子や避難中の生活を、写真を見ながら説明する木幡史子さん(右)=加茂市役所
東日本大震災で福島県南相馬市から新潟県加茂市に避難していた木幡史子(こはたふみこ)さん(70)が、避難中の支援などに対する感謝の気持ちを込めて八重桜の苗木15本を加茂市に寄贈した。八重桜は木幡さんが一時避難していた加茂七谷温泉美人の湯(宮寄上)などに、「花を縁に、これからも交流を続けたい」と願いを込めて植えられた。
木幡さんは2011年3月中旬に南相馬市から加茂市へ避難し、美人の湯や市営住宅などで約3年半を過ごした。地震で被災した自宅は、原発事故の影響で緊急時避難準備区域にも指定された。津波によって大切な友人が命を落とした。
加茂市には娘の家族らとともに身を寄せた。それまで一度も訪れたことが...
残り466文字(全文:766文字)