
「版画は手間がかかるけど、木を彫る工程が好き」と語る本間尚子さん=佐渡市相川米屋町
新潟県佐渡市新穂地区在住の版画家、本間尚子さん(46)の個展「余白-yohaku-」が、佐渡版画村美術館(相川米屋町)で開かれている。約30点のほか、原画や版木も展示。本間さんは「メインではない周辺、制作過程にも目を向けてほしい」と個展タイトルに込めた思いを話す。
本間さんは美大で油彩や写真、デザインなどを制作していたが2003年にUターン後は、版画家の父の影響で版画を始めた。島内各地で個展を開いている。
2023年の県展に出品した木版「spring up」は縦約91センチ、横62センチの大作。雲を突き抜けて噴出する感情をやわらかい色合いで表現した。「悲しいことがあって制作した。強い思いがあ...
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