自転車のヘルメットの着用を促した街頭活動=新潟市中央区
自転車のヘルメットの着用を促した街頭活動=新潟市中央区

 5月は「自転車月間」。2023年4月施行の改正道交法でヘルメット着用が努力義務化された中、全国調査で着用率が2・4%と最下位だった新潟県では着用の浸透が課題だ。新型コロナウイルス感染症の5類移行で人出が増える中、自転車盗難が相次ぐ問題も再浮上。ヘルメット着用や鍵かけの徹底はともに通学で自転車を使う機会が多い高校生への働きかけが焦点となりそうだ。

 5月の早朝、新潟市中央区の出来島交差点。自転車で行き交う通勤通学者に、県警や県の職員らがヘルメット着用を呼びかけた。

 呼びかけ中に交差点を通った247人のうち、ヘルメットをかぶっていたのは約15%に当たる35人。特に高校生は「髪形が崩れる」「購入する...

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