
既存の水道管の脇を掘り、埋め込まれた長さ約6メートルの耐震管=5月20日、新潟市北区
能登半島地震で石川県内の断水が長期化する中、水道管の耐震化が課題となっている。新潟県の主要水道管(基幹管路)は、大規模な地震に耐える「耐震管」の割合(2022年度末時点)が26・7%で、全国平均を1・5ポイント下回った。大規模地震への対策が急がれるが、人口減少などで水道事業の収入が減る中、導入を加速するには財源確保が壁になっている。(報道部・渡辺一弘)
新潟市北区横井では、約110メートルの区間で水道管の入れ替え工事が進む。40年以上前の水道管の脇に、地震の揺れに耐えられる新たな水道管が埋められた。
地震では水道管のつなぎ目が損傷し漏水する例が多い。耐震管は、つなぎ目に突起があり地震の揺れで...
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