新潟県は5月29日、魚沼市小出島の飲食店「お料理 仕出し 須藤魚屋」で23日にヒラメの刺し身を食べた40〜70歳代の女性11人が下痢や嘔吐(おうと)などの症状を発症し、うち2人の便やヒラメの残りから食中毒の原因となる寄生虫「クドア・セプテンプンクタータ」を検出したと発表した。11人はいずれも快方に向かっている。

 県は刺し身が原因の食中毒と断定し、同店に行政指導を行い、調理担当者への予防方法の周知を指示した。再発防止対策を講じていることから、営業停止処分は行わない。

 この寄生虫は肉眼では見えず、マイナス20度以下で4時間以上の冷凍や、75度で5分以上加熱することで予防できる。食中毒をもたらした...

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