
新潟には個性豊かな公園がたくさん! かるもや談話室でおなじみ、コピーライター・横田孝優さんが、県内の公園を親子で"探検"しながら紹介します。
第2回目は新潟市西蒲区にある「上堰潟公園」です。
親子のお出かけは小さなアドベンチャー。
今日も隊長(6歳男子)と助手(父)は遊び心をリュックに詰めて、公園という名の秘境に足を踏み入れるのであります。
●取材情報
時期:5月/ 滞在時間帯:13:30~15:30

助手:隊長、今日探検するのは「上堰潟公園」です。春には菜の花や桜がきれいに咲く公園だそうですよ。

隊長:ふーん。でも、もう夏だからねえ。

助手:(...ド、ドライだ)

隊長:虫もいるかな。バッタとか、カメムシとか、ハチとか...。あ、ハチはやめとこう。刺されたら大変。

助手:(カメムシはOKなんだ...)

新潟市西蒲区に悠然とそびえる角田山の麓にある上堰潟公園。広大な敷地の中央には野鳥が憩う潟が広がり、外周をぐるりと囲むように2kmの遊歩道が整備されています。県内屈指のパワースポット・弥彦神社と新潟市街地との中間に位置するこの公園は、まさに神の遊び場とも呼ぶべき圧倒的な存在感です。
敷地内に入るとすぐに走り出す隊長。するどい嗅覚が何かを捉えたようです。

ジャジャーン!これを見たら駆け出さずにはいられない!
出たー!ペダルカートだー!言わずと知れた公園遊具のスーパースター。一度乗ったらひたすら走り続けたくなる魔性の乗り物。太めのタイヤがワイルドです。探検隊を率いる隊長と言えども、その魅力にあらがうことはできません。

見よ、華麗なドライビングテクニック!

ペダルカート専用のコースが整備されているので、安全に遊ぶことができます

「ムーンカート」が正式名称のようです。台数に限りがあるので、ゆずりあって遊びましょう
コースを走破した隊長が次に目をつけたのはターザンロープ。「あれ、上達してません?」

ターザンロープが上手な隊長
続いては、虹を思わせるポップなカラーリングとは裏腹に、おしりが燃え上がりそうなほど急滑走のローラー滑り台。

かなりスピードが出ます。助手は悲鳴を上げました
てっぺんまで上がると、敷地内を見渡せる複合遊具。


この眺めですよ
手当たり次第に楽しんだ後、ちょっと変わった遊具を見つけました。ショベルカーをミニサイズにしたような形で、左右のレバーを操って砂を掘り起こす仕組みです。結構奥が深く、黙々と土木作業に精を出す隊長と助手。気づけばかなりの時間を費やしていました。まさか、何者かによる足止めの罠なのか!?

何という名前の遊具なんでしょう?

ショベルカーのように砂を掘り起こします
「探検隊として、公園の全貌を知るまでは帰れない」と使命感に燃える助手。「えーっ!」としぶる隊長を説得して、遊歩道を一周歩いてみることにしました。それが試練の道だとも知らずに...。

日差しが強くて暑い日でしたが、木陰が多くて助かりました

早々に飽きる隊長

途中いくつか東屋があり、休憩ができました
2kmのコースは、大人の足でもなかなか手強かったです。後半ギブアップした隊長を抱きかかえることになったので、ゴールの達成感はひとしおでした。
遊具に遊歩道、さらにはバーベキュー施設(事前申し込み必要)まであって、至れり尽くせりな上堰潟公園。ラスボス級の遊びごたえがありました。
【探検隊の一言】

隊長:車(ペダルカート)を漕ぐのが楽しかった。最初は難しかったけど、教えてもらって上手になった。滑り台はグルグルのシャーッ!ってなってビックリした。

助手:とにかく広いので、歩きやすい靴・帽子・多めの水分は必須。遊歩道は一本道。歩き始めたらゴールするか引き返すしかないので、そのつもりで!
上堰潟公園
新潟市西蒲区松野尾1番地
駐車場:あり
トイレ:あり(第2駐車場のトイレにはオストメイトあり)
休憩場所:休憩所(ログハウス)、ベンチ、東屋など
飲料自販機:あり
手洗い場・水飲み場:あり

横田 孝優(ザツダン代表、コピーライター)
1982年兵庫県出身。大学卒業後、大阪や東京でコピーライターとして活動後、おいしい匂いに誘われて新潟へ。2013年、コピーライター事務所ザツダンを立ち上げる。新潟日報asshで「子に溺れる ~長男+双子男女のエブリデイ~」を連載中。
http://www.ztdn.net
