2歳と5歳、こどもの成長の節目に受け取れる「新潟県こむすび定期」

 妊娠が分かると、妊娠期と出産時にそれぞれ5万円が受け取れる「妊婦のための支援給付交付金」(国事業)があります。
 新潟県では、そこから続く子育て期にも寄り添いたいと、令和5年10月から本県独自の取り組みとして、「新潟県こむすび定期」をスタート。2年満期・5年満期の2段階で、合計10万円を受け取れる定期預金型の仕組みです。
 事業開始から2年がたった今、改めて確認しておきたいポイントについて、新潟県福祉保健部こども家庭課こども政策室の品田優一さんにお話を伺いました。

県内30の金融機関から選べる、現金+αの特典

 「新潟県こむすび定期」は、こどもの成長の節目である2歳ごろ(入園前)と 5歳ごろ(小学校入学前)に満期になるように設定され、それぞれ5万円+α(利息等)が受け取れる定期預金です。対象は、申請時点で新潟県に住所のある1歳未満のこどもで、所得制限はありません(※)。
(※)令和5年4月以降に生まれ、1歳以上で県外から転入した3歳未満のこどもも対象です(5万円)

 入園準備やランドセルの購入など、出費が増えるタイミングに合わせて、子育て家庭を後押しする目的で始まりました。官民を挙げた取り組みとして、県内30の金融機関が参加。それぞれに、金利の上乗せやベビーグッズなどのノベルティ進呈、住宅ローンの金利優遇など、独自の“+α特典”を用意しています。普段利用している金融機関はもちろん、用意されている特典を参考に、新たに口座を開設することもできます。

 取扱金融機関・各金融機関の+α独自支援はこちらから

 事業開始から約2年で、申請数は1万8,000件以上に上ります。令和6年の新潟県の出生数が9,941人であることを踏まえると、多くの家庭が活用していることが分かります。申請者アンケートでは、「お金のかかる時期に引き出せるのはありがたい」という前向きな声が多く寄せられています。

「お子様の成長を一緒にお祝いしたいという、新潟県のメッセージが伝わるとうれしいです」と品田さん

申請期限は1歳の誕生日前日まで! 満期の引き出しも忘れずに

 申し込みに難しい手続きは必要ありません。出生届の提出後、「新潟県電子申請システム」からオンラインで申請ができます。申請から3週間程度で、新潟県から認定証明書が届くので、それを希望の金融機関へ持参して口座開設の手続きをすれば完了です。申請手順は、新潟県公式YouTubeチャンネルにて紹介されています。

「新潟県こむすび定期」申請方法の動画はこちらから

 申請にあたっての注意点は次の二つです。

・申請時点で1歳未満のこどもが対象
・認定証明書の有効期限は発行日から1カ月

 1歳の誕生日を過ぎてしまった場合や、認定証明書の期限切れ後に金融機関へ行くと、原則として定期預金を作ることができません。慌ただしい子育て期間だからこそ、申請期限と証明書の期限は忘れずに押さえておきたいポイントです。

申請はこちら

 また、満期になったタイミングでの引き出しも要チェック。2歳・5歳の満期時に受け取ることができます。事業スタートから2年がたち、最初の満期を迎える家庭も出てきています。申請済みの方は、改めて時期を確認しましょう。

「新潟県こむすび定期」チラシ

 こどもと社会を結ぶ“こむすび”の思いが込められた「新潟県こむすび定期」は、“子育てに優しい新潟県”を目指す取り組みの一つです。一緒に成長をお祝いしてくれているような、心強さを感じる制度でもあります。

 ぜひ活用して、もし周りに知らないパパ・ママがいたら、教えてあげてくださいね。

■問い合わせ先
新潟県福祉保健部こども家庭課こども政策室
電話 : 025-280-5218
メール : ngt040270@pref.niigata.lg.jp
Instagram : @komusubiken.niigata
HP : こむすび県にいがた
https://komusubiken.pref.niigata.lg.jp/kosodate/