
県立病院の経営改革に向け、考えを述べる花角英世知事=6月5日、県庁
新潟県の花角英世知事は6月5日の定例記者会見で、県立病院の経営は「危機的な状況だ」とし、病院の機能や規模を見直す必要性を指摘した。県病院局が進める経営改革について「医療圏の中での県立病院の役割を考えながら、関係者と精力的に丁寧に議論を深めていく」と語った。
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県病院局が5月30日に発表した2023年度の県立病院の事業会計決算は、23億円の最終赤字となった。24年度はさらに厳しい見通しで、25年度末にも運転資金に当たる内部留保資金が初めて枯渇し、病院事業の継続に支障が出る恐れがある。県病院局は23年度決算と同時に、28年度までの5年間の経営改革方針を公表した。
県立病院の現状について、花角知事は...
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