新潟県病院局は、2023年度の県立病院の事業会計決算について、全体の純損益が23億1165万円の赤字だったと発表した。赤字は2年連続。22年度は5億4795万円で、赤字額は17億6370万円拡大した。新型コロナウイルスの5類移行に伴い、国からの補助金が大幅に減ったことが主な要因。物価高や賃上げで支出が増えたことも影響した。

 県によると、赤字額が20億円を超えるのは14年度以来。県立13病院のうち最終損益が赤字となったのは6病院だった。

 近年、県立病院は厳しい経営状況だったが感染禍以降、感染患者受け入れ病床の確保に対する国の補助金があり、20、21年度は黒字転換していた。

 23年度の国からの補...

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