BSNラジオなどでおなじみ、ラジオパーソナリティ・立石勇生さんのコラム「タテのくさび~立石勇生のアルビリポート」をお届けします。スポーツパーソナリティでもある立石さんが、アルビレックス新潟の選手たちの魅力や素顔、秘話などを紹介します。

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 怪我による離脱者が続出するという緊急事態のなかで、リーグ戦と並行してカップ戦・天皇杯をこなすという試練をうけた初夏のアルビ。ルーキー奥村仁選手の台頭や小見洋太選手の覚醒(ついにきた!)など、フレッシュな選手たちの奮闘でなんとか乗り越えてきました。

ルヴァンカップで8強入りを決め喜ぶ新潟の選手たち=2024年6月9日、トランスコスモススタジアム長崎

 定期的にトレーニング取材をしていますが、別メニュー選手が多いのでゲーム形式のときには選手が足りず。田中達也コーチがプレイヤーに交じっていた日もあったほどで、長年アルビを見ていますが練習するピッチがここまで広く見える感覚は初めてでした。ただ復帰する選手が増えてきているので、苦しい時期も終わりが見えてきたと言えるのではないでしょうか。

5月3日の広島戦に向けて練習するFW鈴木ら=2024年5月2日、聖籠町

 今回は苦しいチームを支える選手の1人である鈴木孝司選手に話をうかがいました。7月に誕生日を迎えると35歳になるベテランで、新潟にはアルベル監督2年目の2021年に加入して4年目。とき同じくして今の新潟スタイルが定着しました。最前線の仕事人がいかに大きな役割を担っているかが分かります。

 今季は開幕戦にスタメン出場して...

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