自ら考案した認知症予防の体操「椅子空手」を指南する小瀧歩さん。参加者は椅子に腰かけるなどして空手の動作を繰り返した=加茂市五番町
自ら考案した認知症予防の体操「椅子空手」を指南する小瀧歩さん。参加者は椅子に腰かけるなどして空手の動作を繰り返した=加茂市五番町
小学校を巡回する羽原広太郎さん。児童生徒や教員のデジタル活用を支援する=加茂市青海町1の加茂小
市政策推進課に設けられた自席でパソコンに向かう坂本和人さん=加茂市役所

 自治体が民間人材を受け入れる「地域活性化起業人三大都市圏(東京・大阪・名古屋圏)の企業などが、地方自治体に社員らを一定期間(6カ月〜最長3年)派遣する総務省の制度。ページ下部に詳細。」制度で2024年度、東京の会社から新潟県加茂市に派遣された3人が活動を本格化させている。認知症や介護予防事業に注力するベンチャー企業からは、創業者の社長が自ら着任。医療・介護費の削減を目指し、高齢者の健康増進に向けた旗振り役を務める。IT系コンサルティング会社からも2人が赴任し、学校現場と市役所内のデジタル化へ知恵を絞る。

◆医療・介護費の削減目指し…ベンチャー企業社長の小瀧歩さん、健康長寿へ高齢者に啓発

 5月中旬、加茂市五番町の中央コミュニティセンターで、認知症と介護予防の体操教室が開かれた。講師は介護事業の「アグリマス」(東京都大田区)社長で、...

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