上川陽子外相(中央)に要望書を手渡す橋本憲次郎副知事(左)。右は佐渡市の渡辺竜五市長=6月18日、外務省
上川陽子外相(中央)に要望書を手渡す橋本憲次郎副知事(左)。右は佐渡市の渡辺竜五市長=6月18日、外務省

 新潟県佐渡市の渡辺竜五市長と橋本憲次郎副知事らは6月18日、「佐渡島(さど)の金山「相川鶴子金銀山」と「西三川砂金山」の二つの鉱山遺跡で構成。17世紀には世界最大級の金の産出量を誇った。金の採取から精錬までを手工業で行っていた時代の遺構が残っているのは、世界的に例が少ないとされる。」(佐渡市)の世界文化遺産1975年に発効した世界遺産条約に基づき、歴史的建造物や遺跡を対象にユネスコが人類共通の財産として登録する。国内では姫路城などが登録されている。世界遺産にはほかに、貴重な生態系などの自然遺産と、文化と自然の要素を併せ持つ複合遺産がある。登録の可否は世界遺産委員会が決める。登録に向け、3人の関係閣僚と東京都内で面会して要望を行った。登録の可否を決める7月の世界遺産委員会を前にした「最後のお願い」(橋本副知事)で、一層の外交努力などを求めた。

 外務省では、上川陽子外相と面会した。橋本副知事は「四半世紀にわたる取り組みが最終コーナーを回った。政府一丸となって、ことしの登録に尽力いただきたい」と要請。上川氏は...

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