
小さな子のたん吸引を実践する中井さくら園の看護師(左)=新発田市本町1
2024年秋から医療的ケア児胃にチューブで栄養を送る経管栄養や、気管切開に伴うたんの吸引、人工呼吸器装着などの医療行為が日常的に必要な子ども。医療技術の発達に伴って新生児集中治療室(NICU)で救命される例が増え、近年、増加傾向にある。自宅で暮らす医療的ケア児は、全国に約2万人いると推計されている。心身障害があるケースもあり、症状は一人一人異なる。のデイサービス受け入れ開始を予定する新潟県新発田市の中井さくら園の看護師3人が、県立新発田病院で受け入れに向けた研修に臨んだ。集中治療室(ICU)でたん吸引や寝返りの補助などを実践し、注意点などを確認し合った。
下越福祉行政組合が運営する中井さくら園は障害者支援施設で、これまで医療サービスは行っていなかった。しかし下越地域は、日常生活を送るのに医療的ケアが必要な子ども向けの一時預かり施設が少ないため、さくら園が...
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