アクリル製の卓上名札など自作の品を眺める日承テクニカルの前田俊幸社長=三条市金子新田
アクリル製の卓上名札など自作の品を眺める日承テクニカルの前田俊幸社長=三条市金子新田

 精密機械部品加工の日承(にっしょう)テクニカル(新潟県三条市金子新田)の前田俊幸社長(60)が、アクリル板を加工した卓上名札などの小物作りに励んでいる。稼働していないレーザー加工機を活用しようと始めた取り組みで、いずれはビジネスにしたい考えだ。新型ウイルス禍で使用したアクリル製パーティションを新たな製品に再生することもできる。

 日承テクニカルは2000年設立で、役員と従業員合わせて6人体制。新型ウイルスの感染拡大で輸出向けの仕事が減り、新たな取引を目指して20年6月にレーザー加工機を導入した。だが、思ったような受注はなく、機械を持て余した。

 ある時、前田社長は試しにアクリル板でキャラクターの...

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