
退任に当たり、インタビューに答える橋本憲次郎副知事
総務省出身の橋本憲次郎新潟県副知事(53)が7月16日付で退任し、霞が関に戻る。任期中は観光、交通分野など花角英世知事肝いりの重要政策に関わった。新潟県の悲願である佐渡金山の世界遺産登録実現に向けて国に掛け合い、各国への働きかけに尽力した。「佐渡金山の魅力を伝えるため、やれることはやってきた」と振り返った。
着任した2021年7月から3年間は、佐渡金山の世界遺産登録を巡って外交問題も絡んで揺れ動いた。
要望活動で何度も上京。22年にはパリの国連教育科学文化機関(ユネスコ)本部に赴き、金山の価値をPRした。世界遺産委員国の駐日外交団を佐渡に招くなど「重層的にアピールできることはやった」と語る。...
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