精神疾患の患者を取り巻く現状や児童虐待をテーマに講演した作家の押川剛さん=新潟市中央区西堀通7
精神疾患の患者を取り巻く現状や児童虐待をテーマに講演した作家の押川剛さん=新潟市中央区西堀通7

 児童虐待などを題材にした著書の作家・押川剛(たけし)さんの講演が、新潟市中央区のホテルイタリア軒で開かれた。精神疾患を抱えた患者や虐待を受けた少年と向き合ってきた経験から、家庭内での殺傷事件や虐待が起こる背景を語った。

 新潟中央署と新潟中央防犯協会連合会が企画した。

 押川さんは1992年に警備会社を創業。従業員が統合失調症になったのをきっかけに、1996年に精神疾患患者を説得して医療機関につなぐサービスを始めた。精神科医療を取り巻く環境や児童虐待に知見が深く、著書やテレビ出演も多数ある。

 講演は6月中旬にあり、約60人が参加した。押川さんは自分が精神疾患だと認識できない「病識のない患者」につ...

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