20年前に中之島保育所の園児だった岩本拓磨さん(右)と佐藤寛也さん。救助されたことへの感謝を述べた=7月13日、長岡市中之島
20年前に中之島保育所の園児だった岩本拓磨さん(右)と佐藤寛也さん。救助されたことへの感謝を述べた=7月13日、長岡市中之島
孤立した中之島保育所から園児らがヘリコプターで救出された=2004年7月13日
「7・13」の文字などを浮かび上がらせた713個の明かり=7月13日、長岡市中之島

 新潟県三条市や長岡市中之島地域などで15人が亡くなった2004年の7・13水害から13日で20年となった。両市で追悼式典が行われ、長岡市の04(ラブフォー)中之島記念公園でのセレモニーには地域住民に交じって2人の青年が参列した。2人は当時保育園児で、濁流にのみ込まれつつあった保育所からヘリコプターで救助された。「救われなければ命がなかったかもしれない」。社会人となった今、救助に関わった人たちに改めて感謝するとともに、命の大切さをかみしめた。

 「昼寝から起こされ、先生たちと2階に避難したこと、階段まで水が達していたこと。今でも映像のように鮮明に覚えている」。当時、中之島保育所の...

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