
新潟県十日町市飛渡(とびたり)地区の三ツ山集落で開かれた「田毎(たごと)の月観月会」で、飛渡第一小学校の全校児童11人が「田毎の月昔語り」を披露した。集落の開墾の歴史や田毎の月が始まった起源などを昔話風にし、方言を交えて紹介した。
「田毎の月観月会」は水をたたえた棚田に映る月を楽しむ行事で、明治時代に始まったとされる。一度は途絶えたが、住民らが1986年に復活させた。その後も中越地震2004年10月23日、新潟県中越地方を震源として発生した地震。旧川口町(現在の長岡市)で震度7、旧山古志村、旧小国町(いずれも現長岡市)、小千谷市で震度6強を観測した。新潟県や内閣府の資料によると、地震の影響で68人が亡くなり、4795人が重軽傷を負った。住宅の被害は計12万1604棟で、このうち全壊は3175棟、大規模半壊は2167棟、半壊は1万1643棟だった。や新型コロナウイルス禍で中断を余儀なくされたが、行事をつないできた。
昔語りは、観月会2日目の6月22日に披露された。児童一人一人が「田っぽがごうぎきれいに光ってたんだと。よく見ると、田っぽに月が映ってたんだと」...
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