
六日町藤塚遺跡で発見された飛鳥時代の集落を区切る溝=7月30日、南魚沼市余川
新潟県南魚沼市余川の六日町藤塚遺跡で、溝で区切られた飛鳥時代の集落跡が県内で初めて見つかった。7月30日に開かれた報道向け説明会で、調査した県埋蔵文化財調査事業団が明らかにした。当時の有力施設には周囲に溝があったことから、六日町藤塚遺跡が古代魚沼地域の拠点だったことを証明する、重要な発見だという。
六日町藤塚遺跡は国道17号六日町バイパスの建設に伴い、2017年に調査が始まった。これまで古墳時代中後期の土器集積遺構や、飛鳥時代から奈良時代の掘立柱建物の跡などが確認されている。
今回、発見された溝は南北に沿って延びており、幅2・7〜3・1メートル、深さは最大80センチ。現在、長さ約40メートル...
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