
新潟産大付の先発・宮田塁翔(左)と2番手で登板した田中拓朗=甲子園
[新潟産大付2-1花咲徳栄]ライバルであり親友である2投手が、逆転勝利を呼び込んだ。先発した主戦の宮田塁翔は「最少失点で田中(拓朗)につなげることができて良かった」と満面の笑みで語った。
ボールが先行し、二回には犠飛で先制を許した。それでも宮田は「きっと点を取り返してくれる」と野手を信じ、ミットを目がけて投げ込んだ。
味方の好守も宮田を助けた。初回、花咲徳栄の先頭打者が放った鋭いライナーを一塁手川口陽大が好捕。「こいつらが仲間で本当に良かった。絶対に自分が抑えなきゃいけない」。宮田は粘りの投球を続け、5回を無四球1失点で切り抜けた。
田中拓朗が後を託された。1年生のときから互いを認め合い、鍛...
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