50年間、海の教室で子どもたちを指導してきた三沢博敬さん=新潟市中央区の関屋浜
50年間、海の教室で子どもたちを指導してきた三沢博敬さん=新潟市中央区の関屋浜

 児童や園児らにプールだけでなく、背の立たない海や川でも通用する泳力を育む目的で、半世紀にわたり新潟市中央区の関屋浜で行われてきた「海の水泳教室」が、幕を閉じた。指導を担ってきた元小学校教諭の三沢博敬さん(89)をかつての教え子らが囲み、感謝の言葉を述べていた。

 三沢さんが海の教室を始めたきっかけは、1970年代に、勤務していた小学校の児童2人が海で亡くなったことだ。

 「波のない、足がつくプールで泳げても、足がつかず、急な悪天候もある自然の海や川ではパニックになってしまうケースがある」と三沢さん。万一の際、救助されるまで少しでも落ち着いて対応できる泳力と「自信」を子どもに持たせたい、との思いか...

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