
江戸時代の牢屋跡を見学し、被差別部落の歴史などを学んだ勉強会の参加者=8月6日、佐渡市相川地区
新潟県佐渡市の教員と市職員が、部落差別の歴史を学ぶ勉強会が8月6日、佐渡市で開かれた。被差別部落の子どものために設立された私塾跡などを回り、差別撤廃を目指して尽力した先人の思いを知った。
部落解放同盟新潟県連合会が主催し、有志でつくる「部落差別をなくす佐渡の会」が共催して、約30人が参加した。
一行は、佐渡新聞創設者の森知幾(ちき)が、被差別部落の子どものために、私財を投じて1900(明治33)年に開いた相川地区の「明治学校」跡などを訪問した。江戸時代の牢屋(ろうや)跡なども見学し、被差別部落の人が牢屋番などの仕事に就いていた説明も受けた。
講師を務めた部落差別をなくす佐渡の会会長で元教員の...
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