
競泳男子100メートルバタフライ決勝 8位だった水沼尚輝=パリ郊外
パリ五輪が8月11日、戦いの幕を下ろした。新潟県関係では8競技計10選手が代表入りし、大歓声が戻った五輪の舞台で躍動した。県勢は東京五輪に続き、2大会連続でメダリストが生まれ、集大成と位置づけたベテランは全力のプレーを見せた。パリでの活躍を振り返り、4年後のロサンゼルス五輪に向けた期待と課題を探った。(3回続きの3)
東京五輪で届かなかった決勝の舞台に上がった。競泳男子100メートルバタフライで、2022年世界選手権銀メダルの水沼尚輝(新潟医福大職)は8位。目標だった五輪の決勝で再び世界のトップと競い合った。準決勝、決勝ともに50秒台に迫るタイムを刻み、自信を取り戻した。
腰痛などに苦しんだ末にパリの切符をつかんだ。しかし、本番直前スランプに陥り、3週間前に急きょフォームを改造。長所である体幹をより生かした泳ぎに修正し、後半力が残るようにした。
力みがあった予選は...
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