
新潟県内の新米収穫風景=2024年8月
2024年産米の価格が値上がりする公算が大きくなっていることが8月28日、共同通信の調査で分かった。足元でコメの品薄感が続き、新米への需要が高まっているためだ。資材も高騰し、JAグループが生産者に仮払いする「概算金(新潟県は仮渡し金出荷時に農家に支払われる前金。取引価格のベースになる。「米どころ」である新潟県の額は、他県やJA以外の業者の集荷価格に影響する。新潟県内の各JAは、全農県本部が示したJA仮渡し金をベースに上乗せしたり、経費を差し引いたりした上で、各JAの仮渡し金を示す。)」は、前年に比べ2割以上の増額提示が相次いでいる。店頭価格に一定程度、反映される見通し。台風などの自然災害も想定される中、今後の収穫次第では需給が引き続き逼迫(ひっぱく)し、家計の負担が増す懸念がある。
概算金の水準は...
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