書展の作品について解説する田中藍堂さん=弥彦村弥彦
書展の作品について解説する田中藍堂さん=弥彦村弥彦

 新潟県弥彦村在住の書家、田中藍堂さん(70)の書展が、村内の弥彦の丘美術館で9月29日まで開かれている。力強い筆致で反戦を訴える書など、型にはまらない14点が展示されている。

 田中さんは1994年に県展賞を受賞し、県展無鑑査。新潟県燕市出身で弥彦村に住み、村内小中学校の卒業証書への名前の書き入れや、弥彦酒造のラベルの書を手がけている。

 書展のテーマは「膽識(たんしき)の語と共に」。困難に突き当たっても、前を向いて歩み続けることを書で表現している。

 8月23日に開場式があり、関係者を前に田中さんが作品を解説した。「絶滅危惧種」と墨を飛び散らしながら書いた作品について「林や森がなくなり、さまざま...

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