
自民党総裁選と立憲民主党代表選について記者会見する拉致被害者家族会の横田早紀江さん(中央)と拓也代表(右)=9月11日、国会
拉致被害者家族会と同会を支援する「救う会」は9月11日、国会内で記者会見を開き、自民党総裁選(9月12日告示、27日投開票)、立憲民主党代表選(9月23日投開票)の候補者について、新潟市で北朝鮮に拉致1970~80年代、北朝鮮が日本人を連れ去る国際犯罪を重ねた。工作員の教育などが目的とされる。2002年の日朝首脳会談で金正日総書記が拉致を認めて謝罪。被害者5人が帰国し、8人は「死亡」とされた。日本政府認定の被害者は計17人で、北朝鮮は4人を「未入国」と主張している。日本側は説明に不審な点が多いとして受け入れず、交渉は停滞している。された横田めぐみさん1977年11月15日、新潟市立寄居中学1年の時の下校中に失踪。2002年9月の日朝首脳会談で北朝鮮は拉致を認めた。北朝鮮はめぐみさんは「死亡」したとして04年に「遺骨」を出したが、DNA鑑定で別人のものと判明。北朝鮮の説明などに不自然な点が多く、日本政府は生存を前提に再調査を求めているが、北朝鮮は「拉致問題は解決済み」としている。=失踪当時(13)=の弟で家族会代表の拓也さん(56)が「命のかかった拉致問題に触れる方が極めて少ない」と懸念を示した。
母早紀江さん(88)は「47年間も苦しみ嘆いている子供たちの話をする人がいない。悲しい国だ。もっと真剣に捉えてほしい」と嘆いた。「総理になりたいのであれば、(被害者が)惨めな思いで叫びながら暮らしている姿を思い浮かべ、誰かは立ち上がってください」と声を強め...
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