
島の林業の課題や木材の活用方法を学ぶ「林政セミナー」が、新潟県佐渡市新穂潟上のトキ交流会館で開かれた。林業関係者など市民ら40人が参加し、森林がもたらす公益的機能や、佐渡の林業の特徴についての講演に真剣に耳を傾けた。
佐渡産木材の利用促進を目的に新潟県がつくる「佐渡林業実践者大学」が8月29日に開き、今年で36回目。新潟大の箕口秀夫名誉教授と梶本卓也教授が講師を務めた。
箕口名誉教授は、災害防止や食料供給、木材生産などの森林の多様な働きを紹介。そうした機能を受け続けるためには「少子化や高齢化の中で、どういった環境を残していくべきかをまずきちんと決めなければいけない」と指摘した。
梶本教授は木...
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