新潟県佐渡市立相川診療所の在り方を巡り、今後入院機能を維持するかどうかなどを検討していた市は9月18日、無床化する方針を明らかにした。同日開かれた市議会9月定例会の市民厚生常任委員会で、市が報告した。施設の老朽化や法令改正に伴い、病床を維持するには多額の費用がかかると判断した。

 相川診療所は、前身の市立相川病院の機能を縮小して2022年4月、病床19床の有床診療所として発足。建物は全面改築から約40年経過している。修繕が必要なほか、病床を維持する場合は法令により、来年6月までに約2億5000万円かけてスプリンクラーを設置する必要があり、対応を協議していた。

 佐渡市によると、18日時点で入院患...

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