
新潟日報社と新潟陸上競技協会、BSN新潟放送は9月29日までに、2024年度以降の新潟県駅伝競走大会を中止することを決めた。走者の安全を確保した運営が困難になったことなどが要因。
新潟日報社など主催者は、現コースで交通規制を強化するなどして継続する検討を続けてきたが、走者や関係者の安全・安心を最優先し中止することにした。
大会は戦後間もない1948年5月2日、新憲法施行1周年を記念し「長岡-新潟間郡市対抗駅伝」として始まった。
徐々に距離を延長し、日程も2日間に拡大。64年には「県縦断郡市対抗駅伝」に名称を変え、新井-新潟で争うことになった。2018年に現在の「県駅伝」に改称。コースを長岡-新潟間に短縮し、1日開催となった。
昨年の76回大会は、地域別に編成された25チームが出場した。中止されたのは04年の中越地震と20年の新型ウイルス禍での2回のみ。中学生から社会人まで、多彩な世代が郷土のたすきをつないできた。東京五輪男子マラソン代表の服部勇馬選手が中里中時代に出場するなど、育成の場にもなってきた。...
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