JR東日本が実施した新幹線による荷物輸送実験=3月8日、新潟市中央区のJR新潟駅
JR東日本が実施した新幹線による荷物輸送実験=3月8日、新潟市中央区のJR新潟駅
JR東日本が行った新幹線大量輸送の実証実験で運ばれる荷物=7月、JR東京駅
JR東日本がJR東海などと連携して行った新幹線による多量輸送の実験=3月8日、新潟市中央区、新潟駅

 JR東日本が荷物専用の新幹線車両の導入を検討していることが10月2日分かった。JR各社はこれまでも鮮度の高い特産品など単価が高額で小さな荷物を、新幹線の空席を活用して輸送してきた。専用車両の導入が実現すれば初めてとなる。JR東は2025年度にも新幹線による大量輸送を事業化し、収益強化につなげたい考えだ。

 運送業界は残業規制の強化で、トラック運転手不足などにより物流が滞る「2024年問題」に直面している。新幹線での大量輸送が本格化すれば、こうした物流の停滞の緩和につながると期待されている。

 新幹線輸送は遠方に速く届けられるのが強みだ。JR東は、乗客数や貨物の需要などを見極めた上で専用車両を採用...

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