再稼働問題で揺れる東京電力柏崎刈羽原発。立地する柏崎市など衆院新潟4区だけでなく、県民の関心は高い
再稼働問題で揺れる東京電力柏崎刈羽原発。立地する柏崎市など衆院新潟4区だけでなく、県民の関心は高い

 衆院選(10月27日投開票)で「政治とカネ」の問題に焦点があたる一方、原子力政策も大きな政治課題の一つだ。東京電力柏崎刈羽原発の再稼働問題が今後どう動くのかは選挙区を問わず、多くの新潟県民が関心を寄せる。有権者からは、事故があった場合の生活への影響に思いを巡らせ、避難対策ばかりに議論が集まる傾向に違和感を訴える声も聞かれる。

 柏崎刈羽原発から南東に約50キロ。南魚沼市の農業男性(70)は、田んぼ19ヘクタールでブランド米「魚沼コシヒカリ」を育てている。衆院の選挙区は、原発立地地域を含まない新潟5区だが、気になるのは原発問題だ。

 2011年の東電福島第1原発事故は福島県の農業に深刻なダメージを...

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