
新潟労働局は10月30日までに、県内で2024年に発生した死亡労働災害が16件(10月10日時点)となり、昨年1年間の14件を上回ったと発表した。労働者の高齢化も背景にあるとみられ、労働局は11月を労災防止の緊急取り組み強化期間とし、業界団体などに安全の徹底を呼びかける。
県内では2024年6月、弥彦村の改修工事現場で爆発事故が発生し、30代男性が亡くなった。9月には長岡市の建物屋上の防水改修工事現場で50代男性が転落し死亡するなど、作業中の死亡事故が相次いでいる。
新潟労働局によると、死者16人は全て男性で、「墜落・転落」が5人、「はさまれ・巻き込まれ」が3人、「おぼれ」が3人など。業種別では建設業が最多の7人、次いで製造業が4人だった。
年代別では50代が5人と最も多く、60代と70代が各3人で、50代以上が全体の7割近くを占めた。前年も...
残り409文字(全文:786文字)