原爆裁判の意義について弁護士の大久保賢一さんが語った講演会=新潟市中央区
原爆裁判の意義について弁護士の大久保賢一さんが語った講演会=新潟市中央区

 NHK連続テレビ小説「虎に翼」で取り上げられた原爆裁判をテーマにした講演会が12月1日、新潟市中央区で開かれた。日本反核法律家協会会長で弁護士の大久保賢一さんが登壇し、「核なき世界に向かう中で、原爆裁判の判決は生きている」と強調した。

 市民団体「新潟の新しい未来を考える会」(片桐奈保美会長)が主催し、約220人が参加した。

 訴訟は1955年、米国の原爆投下は違法であるとして、広島や長崎の被爆者らが日本政府に損害賠償を求めて起こした。1963年、原告の請求は棄却されたものの広島、長崎への原爆投下は「国際法に違反する」とした、世界初の司法判断が出された。

 原告の請求に対し日本政府は当初、「国際法...

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