国土交通省高田河川国道事務所は12月2日、関川水系で今後おおむね30年間に実施する河川整備計画の変更案を公表した。関川河口付近では能登半島地震で津波被害があったことから、計画する保倉川放水路の整備について津波対策にも力点を置くほか、田んぼダムも活用するなど「流域治水」の考え方も取り入れた。

 新潟県上越市で12月2日開かれた有識者らで構成する「関川流域委員会」で明らかにし、委員が合意した。今後、関係省庁での協議などを経て、2025年3月末までに整備計画を変更する。

 変更案は、能登半島地震により上越市内で津波被害があったことや、放水路内に海水が入ることで生じる塩害の影響を危惧する市民の声を踏まえ...

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