県内で最多の地域おこし協力隊員がいる三条市で、隊員が10月に開催したイベント=三条市元町
県内で最多の地域おこし協力隊員がいる三条市で、隊員が10月に開催したイベント=三条市元町

 新潟県三条市は国際協力機構(JICA)と連携し、海外協力隊経験者の市内での起業を支援する取り組みを始めた。既存の地域おこし協力隊の制度を利用し、準備期間の活動費や起業の経費の補助などを行う。海外での経験を地域の課題解決や活性化に役立ててもらうのが目的で、市によると全国初の試みになる。

 プログラム「ブルー グローカル 三条」として実施する。対象はJICA海外協力隊経験者で日本国内に在住し、地域貢献や起業に興味のある人。12月12日にオンライン説明会を開く。

 プログラム参加者は、地域おこし協力隊として赴任する前に、(1)地域社会の現場を知り、課題を発見するコース(期間2泊3日〜2週間)(2)課題に対する解決策を具体的に検討・開発し、地域での起業を目指すためのプランニングを体験するコース(期間2週間〜3カ月)-のいずれかを体験。コース終了後、協力隊(期間1〜3年)として地域課題解決の実践や起業準備ができる。

 地域おこし協力隊と...

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