
こどもみらい食堂の調理室で油そばを作る岡雅俊さん=長岡市学校町1
新潟県長岡市の子ども食堂に出向き、温かい麺に油やタレを絡めて食べる「油そば」を振る舞っている男性がいる。市内の油そば専門店「柿川亭」(南町1)代表の岡雅俊さん(39)だ。「喜んでもらえるのはうれしいし、自分にとって楽しみでもある」と、子どもたちの笑顔を広げている。
岡さんは見附市出身の元高校教師。起業したいとの考えから教師を辞め、2020年に柿川亭を開業した。ただ、教育や子どもたちへの思い入れは強いままだった。「高校生が店に来てくれる。若い人に生かされているんだな、と感じるところもあって」と経緯を振り返る。
1月の能登半島地震への支援を皮切りに、長岡市内の子ども食堂を運営する団体へ寄付金や食材を届ける活動を始めた。内容は団体と相談して決めている。油そばの提供は、学校町1の「こどもみらい食堂」からの依頼で始まった。
3回目の活動となった12月4日夜。岡さんは...
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