故涌井欽也さんの作品「ひなた」の贈呈式に臨んだ(左から)遠藤直人院長、水野春芳顧問、涌井良朗さん=三条市上須頃
故涌井欽也さんの作品「ひなた」の贈呈式に臨んだ(左から)遠藤直人院長、水野春芳顧問、涌井良朗さん=三条市上須頃

 新潟県の三条市医師会は新潟県田上町の画家、故涌井欽也さん(1936〜2020年)の作品を三条市上須頃の済生会新潟県央基幹病院へ寄贈した。絵は病院3階の廊下に展示された。

 寄贈したのは、子どもたちを描いた作品「ひなた」。100センチ四方で、和紙に岩絵の具で描いた。涌井さんが2020年、亡くなる前に完成させた。

 市医師会の水野春芳顧問の家族が涌井さんの作品をコレクションしている縁があり、涌井さんの次男、良朗さん(62)と作品の寄贈へ向けて話し合いを続けてきた。

 涌井さんは40代のころ車を追突された事故で体の一部にしびれがあり、リウマチも患いながら絵を描いていた。医療の力もあり制作活動を続けた父親...

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