
2025年が始動した。病院の経営改革や公共交通の維持、そして多くの県政課題の根底にある人口減少問題。いずれも新潟県勢の衰退に直結する重要な政策テーマだ。難題に花角県政はどう向き合うのか。26年に迫る知事選挙の行方も含め、25年の動きを展望する。
◆[病院経営危機]迫る“リミット”…「二大ネットワーク」再建の重責
新潟県の「二大ネットワーク」として地域医療を支える県立病院とJA県厚生連病院が、共に経営危機に陥っている。いずれも改革を進めなければ2025年度に運転資金が枯渇し、医療提供に支障が出る緊急事態だ。県立病院の経営改革と同時に県厚生連への支援、医療再編の加速化と、県に課せられた仕事は重い。
県立13病院を抱える県病院局は、24年度の赤字額が当初予算案段階...
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