
新潟地裁
新潟市民病院(新潟市中央区)での手術後に障害が残ったのは医師の注意義務違反があったからだとして、新潟市東区の60代男性が病院を運営する新潟市に約1億4800万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、新潟地裁(坂本浩志裁判長)は1月22日、請求を棄却した。
判決などによると、男性は2018年にS状結腸のポリープ除去手術を受けた数日後、脳梗塞を発症して左半身がまひするなどの後遺症が出た。男性側は手術後の薬の投与を適切にしなかった注意義務違反や、脳梗塞のリスクを十分に伝えない説明義務違反などがあったと主張していた。
地裁は判決理由で、原告側の主張は「確たる医学的知見に基づくものとはいえない」などとして、...
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