
「亡国の食料農業政策」と題して講演する山下一仁氏=新潟市中央区
キヤノングローバル戦略研究所(東京)研究主幹の山下一仁氏が、新潟市中央区でコメ政策について講演した。山下氏は2024年のコメの品薄や備蓄米放出、日本の食料安全保障について持論を展開。事実上の減反政策を廃止して生産性の高い稲作を行い、食料安保につなげる重要性を訴えた。
講演会は県稲作経営者会議が2月21日に開催し、20人が参加した。
山下氏は元農林水産省の官僚。「亡国の食料農業政策」と題して講演した。
山下氏は「国民を飢えさせないための農政がなされているのか」と問題を提起。人口が減少する国内需要だけをみてコメ生産を抑制するのをやめ、輸出を視野にコメを増産することを提唱した。
有事が発生し、輸入...
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