
緑色が基調の従来船(奥)から、白を基調に塗り替え作業が進む海中透視船(手前)=佐渡市北狄
本格的な観光シーズンを前に、観光施設「尖閣湾揚島(あげしま)遊園」(新潟県佐渡市北狄(きたえびす))が観光客を迎える準備を進めている。冬季で運航を休止している海中透視船を従来の緑色から、海に映える白に塗り替えるリニューアルに着手。今季の運航開始を前に、講習会では事故防止の意識を新たにし、大勢の来訪を待ちわびている。
2月下旬、施設から少し離れた漁港で、全長11メートルほどの海中透視船の塗り替え作業が始まった。水面に出る部分を真っ白にすることで、イメージチェンジして新たな観光シーズンを迎えたい考えだ。
海中透視船は5隻あり、塗装に当たるのは船長たち。経費抑制などの事情もあり、外注せず自前で行う。作業を前に、あらかじめ業者から塗装のノウハウを教わっており、大小のはけを使い、愛着のある船体を丁寧に塗り替えていった。
施設を運営する「佐渡尖閣湾リゾート」によると、海中透視船は3月中旬にも運航を始める方針。作業は運航開始までに終える予定だ。4月以降、ツアー客の予約も順調だという。
船長の1人、松山大雅(たいが)さん(25)は「5月の連休や夏休みは5隻フル稼働になる。塗り替えで船の雰囲気ががらりと変わりそうだ」と新たなシーズンに期待を寄せている。
◆海難事故なく安全に!運営会社が講習会
海中透視船の運航を手がける尖閣湾揚島遊園の運営会社「佐渡尖閣湾リゾート」(佐渡市北狄)は...
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