新潟県上越市柿崎区の柿崎中央海水浴場にマッコウクジラの骨が漂着していたことが3月6日、分かった。同日調査した専門家は体長は10メートル以上と推定。マッコウクジラは富山湾などにも生息するが、骨が日本海側の海岸に漂着するケースは珍しいという。
骨は2月1日に市民が打ち上げられているのを発見し、県上越地域振興局に連絡した。同局から調査依頼を受けた関谷伸一・県立看護大名誉教授(74)=解剖学=が調べたところ、クジラの後頭骨と肋骨、胸骨と推定。クジラのものとみられる筋肉などの軟体組織や、上顎骨、下顎骨の一部も見つかった。
関谷さんは昨年度まで国立科学博物館の客員研究員をしており、その縁などから海洋性哺...
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