自身の作品を手に取る佐藤正一さん=長岡市城内町2
自身の作品を手に取る佐藤正一さん=長岡市城内町2

 陶芸に魅了されて会社勤めを辞め、作家に転身した新潟県柏崎市の佐藤正一さん(54)の個展が、新潟県長岡市城内町2のぎゃらりい栗本で開かれている。武骨ながら、作家の熱意と向上心が伝わってくる作品が並んでいる。

 佐藤さんは柏崎市生まれ。立命館大学を卒業し、食品製造会社に勤めたが、陶芸教室に通ったことなどから興味が高まり、37歳で退職。京都の専門校で学び、新潟県十日町市の妻有焼陶芸センターに勤めるなどして、2014年に帰郷し、柏崎市田屋に工房を構えた。48歳で初めて個展を開いたという異色の経歴だ。

 今回の個展では、多くを手がけてきた李朝の茶わんなど約140点を展示。京都の楽焼の創始者で、千利休が好み...

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