
手作りした塩沢紬が帯で巻かれた卒業アルバムを眺める卒業生=南魚沼市西泉田の市立総合支援学校
新潟県南魚沼市西泉田の市立総合支援学校の卒業式が行われ、高等部の卒業生には、自分たちで手作りした塩沢紬(つむぎ)の帯が巻かれた卒業アルバムが贈られた。卒業生13人はきれいに仕上がったアルバムを受け取ると、ページをめくって学校生活を振り返っていた。
帯作りは2024年10月、南魚沼市塩沢の塩沢つむぎ記念館で行った。あらかじめ用意された縦糸に、自分たちが選んだ色の糸を横糸にして織り込んだ。
出来上がった卒業アルバムの表紙は、夏塩沢の白生地に青と黄色のストライプ柄。色とりどりの約3センチ幅の帯は世界で一つの作品になり、3月21日の卒業式で手にした。
1人の生徒(18)は「織る時に糸を行ったり来たり...
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